経済的な問題や介護など、さまざまな理由で姑と同居することになった場合、今まで関係が良好だった人も、姑と不仲になってしまうかもしれません。
なぜなら、同居する前は、お互い適度な距離を保てていたかもしれませんが、一緒に住むとなるとそうもいかないからです
今まで赤の他人だった人と、一緒に生活をしていくには気を遣いますし、これまでの生活習慣が違えば不仲の原因にもなります。
同居したことが原因で嫁姑バトルに発展し、毎日の生活がストレスに感じている人もいるでしょう
では、同居する上で、お互いが無理なく生活していくためにはどうしたらいいのでしょうか?
生活のルールをしっかり決めておく
結婚や介護を機に、義理の家族と一緒に住むことになった場合、同居する前にルールをしっかり決めておくことが重要です
同居前は、適度な距離間で良好だった関係でも、同居して数年後にストレスが大爆発して大ゲンカ、なんてことも珍しくありません
姑が育った時代や環境と嫁の育った時代や環境は大きく違います
それぞれの価値観がぶつかり、お互いの家事や育児の方針がかみ合わないことも多いでしょう。
ですが、同居することが決まっている場合、ずっといがみ合っていては話がまとまりませんよね。
お互いが歩み寄り、納得できるルールを家族で話し合って決め、それをしっかり守るということが大切でしょう。
また、ルールといっても1つではなく、育った家庭ごとのルールがいくつもありますよね。
友達の家に遊びに行ったときに、自分の家とは違うその家のルールに驚いた経験はありませんか?
細かいものでいえば、食器を共有で使うのか、ひとりひとり決まったものを使うのかも、家庭によって違います。
その他にも、部屋に入る前にはノックしてほしい、家事や育児の方針に口を出しすぎないでほしいなど、話し合って決めなければいけないルールはたくさんあります
そして、同居を始めるにあたってまずお金が必要になりますよね。
生活費は誰がどれくらいの割合で負担するのか、各人の収入の有無、予想外の出費も人生にはつきものです。
お金問題は後でトラブルの原因になりやすいので、同居を始める前にしっかり話し合っておく必要がありますね
育児や家事に関しても、1つの家の中に主婦が2人いることになりますので、事前に役割分担を決めておいたほうが無難でしょう
その他にも、気をつけてほしいと思っていることを事前に話し合っておくと、細かなルールを作ることができます。
ストレスなく過ごすためには、小さなストレスから潰していくのが最善ではないでしょうか。
小さなストレスであっても、積もり積もると大きなストレスになります
ですので、なるべくストレスを溜めない方法として、ルールをしっかり作ることをオススメします
嫁姑バトルを避け、同居のストレスを溜めない方法
同居する際に、嫁と姑の関係性を悪くせずに、お互いに同居におけるストレスがたまらないのが一番ですよね。
嫁姑問題は夫婦関係にまで影響し、離婚に発展する場合も
夫婦2人での生活であれば、2人で話し合いをして、これから改善していくなど、問題は解決しやすいですよね。
ですが、義理の家族と一緒に住むとなると、2人だけの問題ではなくなるため、仮に問題が起こったとしても解決への道が遠のくでしょう
そのなかでも、特にやっかいな問題といえるのが嫁姑問題ですよね。
同居前から姑と仲が良かった人も、そうでない人にも立ちはだかる壁ではないでしょうか。
赤の他人である姑と一緒に暮らすのは、とても気を遣いますよね
1日中パジャマでダラダラ過ごすなんてことはできませんし、食事を担当している人であれば、栄養から味付けにまで気を回す毎日…なんてことも。
日頃から気を抜けない生活をしていると、疲れてしまいます
また、嫁いびりと聞くと昔の話しのように感じますが、現在でも姑から嫌がらせを受けている人がいるかもしれません。
他にも、デリカシーのない姑の些細な一言で、傷つくこともあるでしょう。
このように、日々ストレスが溜まっていくうちに、姑のことを嫌いになってしまうのです
同居に限界を感じ、夫に相談しても、親離れできていない場合は姑の味方をするでしょう。
最悪の場合は、何を言っても姑の味方になり、妻の存在をないがしろにする夫もいるかもしれません
たとえば、同居に限界を感じた嫁が、夫に別居の提案をしても受け入れないの一点張り、嫁に我慢を強いるなどです。
妻から相談を受けても、真剣に悩んでいると気づかない夫がいるのも、離婚原因の1つかもしれないですね。
実際に、問題が解決せずに夫婦関係に影響が及び、嫁姑問題が原因で離婚したケースもあります。
お金の話し合いは最優先事項
生活していくには当然お金が必要になってきますよね
ですので、同居を始める前にお金のことを細かく話し合う必要があります
しっかりと話し合っておかないと、後々トラブルになってしまう可能性が高いので、同居が決まった時点で、最優先に話すべき事項ともいえます。
お金のことを姑に相談するのは気が引ける、という人もいるかもしれませんが、トラブルを未然に防ぐためにもしっかり話し合いをしましょう
生活費には、家賃、食費、日用品、光熱費、ガソリン代、外食代、携帯電話料金、医療費などたくさんの項目があります。
まずは、その生活費一覧を細かく書き出し、それぞれにいくらお金が必要になるのか計算してみてください。
このとき、いきなり義理両親と話し合うのではなく、まずは夫婦2人で意見をまとめましょう。
夫婦2人の意見がある程度まとまったところで、話し合いを進めたほうがスムーズですよね
また、同居の種類や義理両親の経済状況によって生活費の分担の割合が変わってくるでしょう。
姑とは完全同居なのか、それとも生活スペースを分ける二世帯住宅なのか。
夫はどれくらい収入があるのか、姑は現役で働いているのか年金暮らしなのかなど、ケースによって話し合う内容は変わりますね
共有の出費があり、細かくきっちり分けるのは難しいと感じる人もいるかもしれません。
ですが、難しいという理由で曖昧にしてしまうと、どちらかに不満が出てくる可能性があるので、しっかりと決めておくことが大切です
家事
同居すると、1つの家の中に主婦が2人いることになります。
言葉だけを見ていると、主婦が2人いることで、効率よく作業できるような気がしますよね
実際に、嫁と姑で家事を分担したり協力して行えば時間は短縮できますし、作業もはかどります。
ですが、そこは人間なので、お互いの家事のやり方が気に食わず、険悪な雰囲気になることもあるでしょう
そして家事と一言でいっても、その内容はさまざまです。
掃除、洗濯、買い出し、料理、片付け、お金の管理…など数えきれないほどあります。
掃除1つとっても、トイレ掃除やお風呂掃除、水回りの掃除などありますよね。
それらひとつひとつのやり方で姑と意見が食い違うと、ストレスでしかありません
かといって、家事を全部負担させられるのも、家事を全部負担してもらうのも、望んでいませんよね。
全てを完璧に解決する方法は残念ながらありません。
ですが、ストレスをできるだけ減らすための方法はいくつかあるはずです
たとえば、家事の分担表を作る、触ってほしくない洗濯物はきちんと説明しておく、家事をする時間をずらすなど。
ストレスをなるべく減らすためにも、コミュニケーションをしっかりとり、妥協点を見つけていきましょう
子育て
同居していると、どうしても子育てなどに口出ししてくるのが姑ではないでしょうか
自分の時はこうだった、こうしたほうがいいのでは?など、なにかと孫の世話を焼きたがるかもしれません。
役に立つ情報を教えてくれたり、助けてほしいときに手を貸してくれると、非常に助かりますよね。
ですが、過干渉も度が過ぎ、育児の全ての事柄に口を出してくる場合は、内心穏やかではいられません
イライラしたり、姑に子どもを極力会わせないようにしたくなるでしょう。
姑は、孫可愛さに甘やかしたり、孫の喜ぶ姿を見たくてついつい世話を焼いてしまうのかもしれません。
ですが、嫁姑がケンカしている姿や、常に母親がイライラしているのは、子どもにとって悪影響です
この場合も、子育てに関するルールを作ってはいかがでしょうか。
自分の子どもなのに、自分の考えで育児ができないことはストレスです。
姑があれこれ口を出してくる場合は夫を通して、きちんと自分の育児方針を伝えてもらうことが大切です
良い嫁を演じるのをやめる
姑と一緒に住んでいるとはいっても、イライラすることや1日中パジャマでダラダラしたい日がありますよね。
そして、良い嫁でありたいという気持ちもあると思います
ですが、一緒に暮らしていく上で、良い嫁を演じ続けるのは不可能でしょう
言いたいことを言わなかったり、ストレスが溜まっても我慢し続けてしまうと病気になってしまいます。
とはいえ、思ったことをそのまま口にして、姑と仲が悪くなっても生活する上で困ります。
ですので、そうならないためにも、それぞれの家庭に合ったルールを作ることが大事ではないでしょうか
お互いが完璧に納得できることはないかもしれませんが、妥協点を作ることで、ストレスは軽減されると思います
今回は、同居の場合についてですが、同居していないくても、嫁姑が不仲になるのは、考え方から起こりうるので、注意が必要ですね。